欧州委員会は、欧州議会と理事会が、EUレベルでは初となるトラックやバス等の重量車に対するCO2排出規制案に暫定合意したと発表した。同案は、重量車(新車)の平均CO2排出量を2025年には15%、2030年には30%、それぞれ2019年比で削減することを定めるもので、今後数カ月で欧州議会と理事会から正式に承認され発効するという。重量車のCO2排出量は、EU道路輸送部門のCO2排出量の約25%、EU全体の同約6%を占める。EUはパリ協定の下、2030年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で40%以上削減することを目標としており、2018年12月には乗用車と小型バンのCO2排出規制が合意されるなど、道路輸送部門の排出ガス対策は目標達成に向けた取組の重要な柱となっている。欧州委員会のカニェテ気候行動・エネルギー担当委員は、「新たな目標は大気質の改善や運輸事業者の燃料節減も実現する。産業界にとっては、技術革新を進め、クリーン自動車の分野で世界的なリーダーシップを強化する好機だ」と合意を歓迎した。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース 欧州委員会 「重量車からのCO2排出を削減する取組について」 |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 地球環境 大気環境 環境総合 |
キーワード | 温室効果ガス | CO2排出量 | 欧州委員会 | 重量車 | パリ協定 | EUレベル | CO2排出規制案 | EU道路輸送部門 | 排出ガス対策 |
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