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 フィンランド政府、気候変動法案を承認

発表日:2014.06.06


  フィンランド政府は、2050年までに温室効果ガスの排出量を80%削減することを目標とした気候変動法案を承認した。法案は、政府および議会が排出削減を達成するための、最も費用効果の高い体系的なツールとしての役割を果たすもので、企業等に新たな義務を課すことなく、公的部門が効率よく削減目標を達成できるようにし、低炭素社会の実現を目指すという。同法案では、削減目標に加え、気候変動の緩和と適応の政策立案・監視システムや、政府機関の気候政策の明確化措置を中心的な要素として盛り込んでおり、政府は、政策の実施に関して定期的に報告書を公表することが義務づけられる。また、気候政策の策定を支援するために、専門機関である気候パネルの責務等も規定している。ニーニスト環境大臣は、「法案は、気候政策に経済発展と福祉の向上を組み合わせており、排出を削減すると同時に国の競争力を維持できるよう、公共部門の政策を向上させる」と述べ、同法案の承認を歓迎した。同法案は2015年春の施行を目指している。

情報源 フィンランド環境省 プレスリリース
国・地域 その他
機関 フィンランド環境省
分野 地球環境 環境総合
キーワード 気候変動 | 低炭素社会 | 温室効果ガス | 政策 | 排出削減 | 公共部門 | フィンランド環境省
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