アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、カリフォルニア州オレンジ郡の住民が漂着ゴミの多い地元の海岸を避け、費用をかけて遠方の海岸を訪れることで年間数百万ドルを費やしていることを示す研究成果を公表した。研究では同地域の人気公共海岸の設備、ゴミの量、定期清掃の実施状況等に加え、地元住民が海岸を訪れる回数、訪れた海岸、費用、重視する海岸の特徴等について調査した。その結果、住民はゴミの有無と水質を最も重視して海岸を選んでおり、交通費がかかってもゴミの少ない遠方の海岸まで足を運んでいることが明らかになった。また、ゴミの除去が住民に及ぼす経済的影響も推定した。例えば、海岸のゴミを25%除去すれば、遠方の海岸を訪れる必要がなくなることから、夏季3か月間で約3200万ドルの節約になるという。余暇を海岸で過ごすことがアメリカ全土で一般的であることを考えると、海岸のゴミに関連する経済的損失は膨大になる。NOAAは、こうした調査は他の地域にも適用でき、ゴミ除去活動の優先順位を付けるのに役立つとしている。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | ごみ・リサイクル |
キーワード | NOAA | 水質 | 沿岸 | アメリカ海洋大気庁 | 経済 | ごみ | 海岸 | カリフォルニア州 | 漂着 |
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