ドイツ連邦環境省は、ヨーロッパヤマネコが安全に移動し、生息地を広げられるよう、2万キロにわたる森林ネットワーク(移動の回廊)を設置する、欧州でも最大規模のプロジェクトを支援している。ヨーロッパヤマネコはドイツを中心に分布し、原生林に近い、樹洞のある広葉樹林・混合林や枯死木地帯を生息地とする。しかし、道路や農地、住宅地などによって森林は分断され孤立化しているため、ヨーロッパヤマネコなど野生動物にとって遠距離の移動、新しい生息地の開拓、生息数の回復が難しくなっている。プロジェクトは2017年までの6年計画で、数千本を植樹し、最大50メートル幅の森林帯ネットワークを6州にまたがって造るほか、現在の森林環境を改善し、遺伝子データを利用したヤマネコの分布や移動状況の管理も行う。今回の計画の特徴はボランティアの幅広い参加で、数百名のボランティアが回廊の植樹に参加している。プロジェクトはドイツ環境自然保護連盟(BUND)が実施し、連邦環境省は200万ユーロ超を拠出している。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMUB) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 野生動物 | 森林 | ドイツ連邦環境省 | 生息地 | 回廊 | ヤマネコ | BMUB |
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