国連環境計画の世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、国際自然保護連合(IUCN)の世界国立公園会議で、生物多様性条約の愛知目標11の進捗状況に関する報告書を発表した。目標11は「2020年までに少なくとも陸域の17%、海域の10%、特に生物多様性と生態系サービスに重要な地域を効果的かつ衡平な管理で保全する」としている。報告書によると、2010年以降610万km2が新たに保護地域に指定され、現在、陸域の15.4%(2060万km2)、海域の3.4%(1200万km2)が保護されている。保護地域拡大の面では目標達成が見込まれるが、その他の側面(生物多様性と生態系サービスに重要な地域の保護、効果的で衡平な管理、保護地域の連結等)の進捗が不十分であり、国家管轄外の海域保護の遅れや資金不足等も課題だという。報告書は、目標11の内容を全て達成するには、国際協調による指定地域の重点化、国家計画への統合・改善、保護地域の管理方法の有効性・衡平性評価等、更なる取組が必要だと警告している。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系サービス | 国連環境計画 | UNEP | 生物多様性条約 | 海域 | 愛知目標 | 保護地域 | 陸域 |
関連ニュース |
|