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 ドイツ専門家委員会、窒素過剰が引き起こす環境問題の原因と対策について報告書を提出

発表日:2015.01.14


  ドイツの環境専門家委員会(SRU)が、過剰な窒素放出による環境問題の原因を分析し、対策提言をまとめた報告書を連邦環境大臣に提出した。窒素が土壌や大気、水に過剰に放出されることにより、二酸化窒素などの大気汚染による健康被害、水中の硝酸塩濃度の上昇、河川や湖水の富栄養化による生物多様性の減少など様々な問題が生じている。報告書は、ドイツではすでに様々な分野で窒素の放出を削減してきているが、健康と自然を持続的に保護するためにはまだ相当な努力が必要だとし、特に化石燃料の燃焼による放出が問題となる輸送・エネルギー部門とならんで、農業で使用される肥料も大幅に削減しなければならないとしている。現在、連邦政府はドイツ肥料指令の改正を行っており、過剰窒素の問題も合わせて対処していくという。先頃、連邦環境庁(UBA)も窒素問題に関する政策文書を提出しており、連邦政府はこれらの報告によって科学的な基礎を固め、この喫緊の問題に取り組むとしている。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMUB)
分野 健康・化学物質 環境総合
キーワード 生物多様性 | 大気汚染 | ドイツ連邦環境省 | 化石燃料 | 肥料 | 窒素 | 富栄養化 | 健康被害 | 硝酸塩 | BMUB
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