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 国連環境計画、地球規模での窒素循環管理システムの創設準備開始を報告

発表日:2016.12.05


  国連環境計画(UNEP)は、メルボルンで開催された国際窒素イニシアティブ(INI)会議において、地球上の窒素循環の管理を目指す国際窒素管理システム(INMS)の創設に向けた新たなイニシアティブが設立されたことを報告した。活性窒素は、大気中の安定した窒素分子と異なり、大気や水、土壌中で有害な化合物を形成することがあり、また過剰な窒素肥料は生物多様性にも影響を及ぼしている。化石燃料燃焼の副産物として大気中に放出され、あるいは窒素肥料として土壌中に散布される活性窒素の量は、150年前の10倍以上に増えている。そのためUNEPとINは、地球環境ファシリティ(GEF)等から6000万ドルの資金を得て、INMSの創設準備を開始した。INMSには科学者や民間企業、市民団体などが結集し、地球規模での窒素管理の必要性や効果的な管理方法の検証、窒素使用改善のメリット拡大方法の研究などを行い、国際管理のための政策立案につなげる。窒素の環境影響はあまり知られておらず、INMSによる科学的指針が水処理の改善や賢明な農法等の普及につながることが期待される。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 大気環境 水・土壌環境 環境総合
キーワード 生物多様性 | 化石燃料 | 国連環境計画 | UNEP | 肥料 | 窒素循環 | 窒素管理 | INMS | 国際窒素イニシアティブ | INI
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