アメリカ環境保護庁(EPA)など連邦機関は、アメリカの土地と水を守り、気候変動に対する回復力を高める「回復力のある土地と水イニシアティブ」の対象地域として、カルフォルニア・ヘッドウォーターなど3地域を新たに指定した。このイニシアティブは、気候変動の影響を受けやすい、貴重な自然資源の保護とともに、景観規模の管理手法の例示や自然地域の炭素貯蔵能力向上も目指すもので、EPAが、内務省、農務省、海洋大気庁、陸軍工兵隊と連携して実施する。今回指定された地域は、様々な気候の影響や、気候変動と関連する生態学的ストレッサー(干ばつ、森林火災、海面上昇、生物種の移動、侵略的外来種など)の脅威に直面しているという。EPAらは、州、部族、地域のパートナーと緊密に連携し、こうした脅威に備え、気候変動を考慮した長期的な保全策を導入する。例えば、カルフォルニア・ヘッドウォーターでは、水の質と量の改善、健全な森林の促進、森林火災の脅威の緩和へ向けた回復措置を実施するという。