オバマ大統領とアメリカ環境保護庁(EPA)は、発電所の炭素汚染に基準を設け、2030年までに2005年比で炭素排出を32%(8億7000万トン)削減することなどを内容とする「クリーン電力計画」の最終版を公表した。発電所はアメリカの炭素汚染の約3分の1を排出しており、気候変動の最大の要因になっているが、同国ではこれまで発電所に対する規制は定めていなかった。同計画では州ごとに実現可能な目標を定め、州がその達成への計画を策定および実施するためのガイドラインも示している。炭素のほか、2030年までに二酸化硫黄を90%、窒素酸化物を72%削減し、これにより、早死を最大3600件、喘息発作を年間最大9万件防ぐことができるという。学校の欠席や仕事の欠勤も最大30万日の削減が見込まれている。同計画の提案には430万通以上のパブリックコメントが寄せられ、EPAは利害関係者と数百回にわたり協議を重ねた。同計画は、州や企業が現在採用している戦略と一貫性があるものとなっており、目標達成に必要な時間的猶予と柔軟性も確保している。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | 窒素酸化物 | 二酸化硫黄 | 気候変動 | 計画 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 規制 | 発電所 | クリーン電力 | 炭素排出 |
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