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 カナダ、2017年以降の車両とガソリンの排ガス基準を強化

発表日:2015.07.29


  カナダ政府は、アメリカの排出基準に合わせて次世代の車両とガソリンに適用される新たな大気汚染物質の排出基準(Tier3)を発表した。車両基準は、公道を走行するオンロード車両とエンジンの排出規制を強化するもので、乗用車、小型トラック、SUV、一部の大型車両の2017年型車から対象となる。燃料基準では、ガソリンに含まれる硫黄分の年間平均値の上限が、現行の30ppmから2017年以降は10ppmへと引き下げられる。Tier3基準は2025年にかけて段階的に導入され、完全に実施されれば、スモッグの原因となる大気汚染物質を現行基準に比べ80%削減するという。2030年までに削減される汚染物質は、二酸化硫黄(43%)、一酸化炭素(22%)、揮発性有機化合物(15%)、窒素酸化物(13%)、微小粒子状物質(8%)とされ、これによる呼吸器疾患の防止などで、2015年から2030年までの医療・環境面の累積利益は75億ドルに上るという。一方、基準強化による燃料・車両関連のコストは27億ドルにとどまるという。

情報源 カナダ環境省 プレスリリース
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境省
分野 大気環境 環境総合
キーワード エンジン | カナダ環境省 | ガソリン | 排ガス | 大気汚染物質 | 排出規制 | 排出基準 | 車両
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