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 ドイツ連邦環境庁、海洋のマイクロプラスチック汚染の発生源を分析

発表日:2015.09.29


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、海洋を汚染するマイクロプラスチックの発生源に関する研究結果を発表した。それによると、化粧品や日用品にはプラスチックの微小粒子が添加される(一次マイクロプラスチック)が、量的に主要な発生源となるのは、より大型のプラスチック製品(レジ袋や漁網等)が風や波によって破砕して発生する二次マイクロプラスチックだという。世界で生産されるプラスチック製品のうち、約6~10%が海に流出するとされ、世界で年間約3億トンのプラスチックが生産されることから(2013年)、年間3000万トンが毎年海に流れ込んでいることになる。このようなゴミから悪影響を受けている生物は663種、その半数以上がプラスチックゴミを飲み込むか絡まることにより被害を受けるという。微小な粒子となっても、小型動物の消化管を損傷し、消化を妨げ食物摂取を妨害する。また有害物質や侵入性の種、病原体などを運ぶ働きもする。そのため、この研究結果は一次マイクロプラスチックだけではなく、プラスチックが環境に入り込むこと自体を減らしていく必要があるとしている。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 ごみ・リサイクル 健康・化学物質 自然環境 水・土壌環境
キーワード 生物 | ドイツ連邦環境庁 | UBA | 海洋汚染 | プラスチックごみ | 微小粒子 | マイクロプラスチック
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