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 イギリス自然環境研究会議、想定の10倍以上のプラスチックごみが大西洋に存在すると推定

発表日:2020.08.19


  イギリス自然環境研究会議(NERC)が発表した研究によると、大西洋の表層に存在するマイクロプラスチックの量は推定で約1,200万~2,100万トンに及ぶ。この数値は限られたサイズの範囲で、最も一般的なプラスチックごみ3種類(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン)を集計しただけであるが、過去65年間に大西洋に流入したすべてのプラスチックごみの推定量1,700万トンに匹敵する規模である。従来は観測された浮遊プラスチックごみだけで見積もられており、海面下の量が考慮されていなかったが、同研究では大西洋全体で3つの深さから海水サンプルを採取して調査した。水深約200メートルで測定したマイクロプラスチックの密度が、平均水深約3,000メートルの海底までの密度を代表するものだと仮定して総量を推定すると、大西洋には合計約2億トンのプラスチックごみが存在している可能性があり、従来想定されていた海洋プラスチックごみの量は大幅に過小評価されていたことになる。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC)ニュース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 ごみ・リサイクル 環境総合
キーワード イギリス自然環境研究会議 | プラスチックごみ | 大西洋 | ポリスチレン | ポリプロピレン | ポリエチレン | マイクロプラスチック | 海洋プラスチックごみ | 表層 | 浮遊プラスチックごみ
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