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 欧州委員会、野生生物の違法取引を撲滅するため新たな行動計画を採択

発表日:2016.02.26


  欧州委員会は、EU域内の野生生物の違法取引を撲滅し、違法取引の撲滅へ向けた世界規模の取組でEUの役割を強化するための新たな行動計画を採択した。野生生物の違法取引は近年急速に拡大しており、犯罪組織によって年間80億~200億ユーロ相当の取引が行われているという。違法取引はゾウやサイなどの生物種の存続を脅かすと共に、治安の悪化や貧困下の地域社会からの搾取につながっているという。こうした中、この行動計画ではEUの外交、通商、開発協力をまたがる制度を統合し、野生生物の取引チェーンの全段階で違法取引を取り締まる。行動計画は、EUおよび加盟国28か国が2020年までに実施する32項目の措置から成り、1)野生生物の違法取引を防ぎ、違法取引に基づく製品の需要と供給を抑制する、2)現行の規制実施を強化し、組織的犯罪に効果的に対処する、3)輸出国、経由国、輸入国の連携を強化する、という3つの優先事項に重点を置いている。この行動計画は、承認を求めるため近日中にEU加盟国に提出される。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 環境総合
キーワード 野生生物 | 行動計画 | 欧州委員会 | 生物種 | 違法取引
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