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 カナダ環境・気候変動省、北米の鳥類の保全状態を報告

発表日:2016.05.18


  カナダ環境・気候変動省は、カナダ、アメリカ、メキシコの3か国間で進めている北米鳥類保全イニシアティブを代表して、北米の鳥類の保全状態に関する初の包括的な報告書を公表した。報告書は、これら3か国に生息する1154種の在来鳥類種について初の脆弱性評価を行ったもので、科学者、政府および非政府機関、その他のパートナー機関に加え、数万人の野鳥愛好家が調査に参加した。報告によると、北米の鳥類種の3分の1が著しく懸念される保全状態にあるという。特に海洋や熱帯に生息する鳥類種が危機的な状態にあり、沿岸や草地および乾燥地に生息する鳥類種も個体数が減少しているという。一方、温帯林、寒帯林、ツンドラなどの健全で豊かな生息地では、鳥類の状態は良好だった。ガンカモ類の個体数は、1970年代の危機的な状態から回復している。これは、北米ガンカモ類保全計画などが良好に機能していることを示しており、この種の保全計画を継続することが他の鳥類種の保全にも重要だという。

情報源 カナダ環境・気候変動省 プレスリリース 「北米の鳥類の保全状態2016年」報告
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境・気候変動省
分野 地球環境 自然環境
キーワード 北米 | アメリカ | メキシコ | 脆弱性 | 在来種 | ガンカモ類 | 鳥類 | 保全 | カナダ環境・気候変動省
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