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 欧州環境庁、欧州の騒音公害の状況をマッピング

発表日:2016.06.16


  欧州環境庁(EEA)は、欧州の騒音公害の状況についての報告書を作成し、欧州全域を静かさの指数(QSI)で色分けした初の地図を公表した。報告書によると、欧州の田園地帯の面積の3分の1、欧州市民の4分の1以上が人間活動による騒音公害の影響を受けている可能性があり、騒音公害にさらされていない地域を守ることが、環境や人間の健康にとって極めて重要だという。静かな地域の分布は人口密度や輸送密度との相関が強く、人口密度の高い国は騒音の激しい地域が多い。これには、標高、海からの距離、土地利用の状況も大きく影響する。静かな地域を保護するには、現状の活動に加え、一定の事業やレクリエーション活動を禁止するなど、騒音公害を減らし人の健康と生物多様性を守るための施策の強化が必要だという。騒音は、不快感、睡眠障害とそれに起因する高血圧や心疾患などの悪影響をもたらす。また、自然界では多くの種が採食や繁殖行動などを聴覚コミュニケーションに依存しており、人工の騒音は野生生物のこれらの活動に悪影響を及ぼすおそれがあるという。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 自然環境 大気環境 環境総合
キーワード 生物多様性 | 野生生物 | 騒音 | 欧州環境庁 | EEA | 公害 | 地図 | 健康影響 | QSI
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