欧州環境庁(EEA)は、2015年度グリーンウィークで、欧州の生物多様性と生態系サービスについて多方面の利害関係者と協議する。グリーンウィークは、欧州委員会環境総局が、欧州の環境政策の中心的テーマについて、政策決定者や研究者、企業、市民などと協議するために毎年開催している大規模な会議である。2015年は、自然と生物多様性に焦点を当て、欧州市民が享受している自然の恵みや自然保護の枠組みについて検討する。EEAは、最近公表した欧州の生物多様性の状況に関する2冊の報告書「欧州の環境:現状と展望2015」と「EUにおける自然の状態」の内容を説明するという。また、EEAは2015年6月3日、新たな報告書「欧州の生態系評価:概念、データ、実施」を公表した。この報告書では、生態系のマッピングや評価のための概念的枠組みを詳細に説明しており、加盟国や欧州委員会が生態系評価を実施し、結果を利用する際に役立つという。EEAは、これらの最新の知見やその他の情報源もグリーンウィークで報告する。