国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)などの科学者の国際チームは、陸上保護区についてこれまでで最も包括的な評価を実施し、保護区は世界中で生物多様性の維持に有効と報告した。世界各地359の保護区の内外6500カ所以上のサンプルを分析したところ、保護区内では区外と比較して、個体数が15%、種数が11%多く、保護区に農地など人間の使用する土地が含まれる場合でも保護の有効性は明らかだという。しかし、保護区の場所(熱帯か温帯か)や注目する分類群、群集内の個体のサイズ、生態的地位など評価要因はさまざまで、分析結果は単純ではない。研究は、陸生の植物、脊椎・無脊椎動物、菌類の1%以上を記録するPREDICTSデータベースと、世界の陸・海の保護区に関する最大級のデータベースWDPAの2つを使って実施した。研究者は、人類が生物多様性の保護と増加する人口の需要充足の両立という難しい局面にあるなか、保護と人間の土地利用の交わる部分の生物多様性に関する今回の研究成果は新たな知見をもたらすとし、各国政府に保護の強化を呼びかけた。
情報源 | 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 土地利用 | 国連環境計画 | UNEP | データベース | 自然保護区 | 陸上 | 世界自然保全モニタリングセンター | WCMC |
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