ボン条約(CMS)は、中央アジアの移動性野生動物の保護のため、動物の移動ルートと道路や鉄道、パイプラインなど線状のインフラとを合わせた地図を初めて作成する。こうした移動障壁は、ガゼルやアンテロープなどの移動性大型哺乳動物の生息地や移動経路を分断するため、個体数の大幅な減少を招きかねない。モンゴルでは、2015年の厳冬期にモウコガゼル5300頭以上がモンゴル横断鉄道の柵を越える移動ができずに死んだという。そこで、CMSとドイツ連邦自然保護庁(BfN)、野生動物保護協会などが協力し、重要な10か国10種の野生動物種の生息域、分布、移動パターンと、その移動を妨げる既存及び計画中の線状インフラ構築物を地図化し、障害の回避や軽減のための勧告を作成した。これにより、インフラ建設計画の早い段階で効果的な配慮をしやすくなるという。CMSは、世界各地の専門家による審査と確認を済ませた後、この地図をウェブサイト上で公開し、中央アジアの移動性哺乳類の保護のために各国政府や産業界、研究者らの利用に供するとしている。
情報源 | ボン条約(CMS) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | ボン条約(CMS) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生息地 | 地図 | ボン条約 | 移動性野生動物 | 中央アジア | 移動経路 | ドイツ連邦自然保護庁 | CMS | BfN | 野生動物保護協会 |
関連ニュース |
|