ボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約、CMS)は、2018年の「世界野生生物の日」(毎年3月3日)のテーマは大型ネコ科動物(ライオン、トラ等)の危機であり、これらの種が主に人間による脅威のため減少しており、世界各地で保護の取組が必要だと報じた。大型ネコ科動物は、生息地の減少、密猟、人間と野生生物の摩擦、気候変動の脅威に直面しており、トラの個体数は20世紀に90%以上、ライオンは過去20年間で5分の2減少したという。大型ネコ科動物は頂点捕食者として生態系で重要な役割を果たしており、多くの国で観光資源にもなっている。大型ネコ科動物の多くは国境を越えて生息するため、移動性野生動物を対象とするCMSの付属書に順次加えられており、ワシントン条約(CITES)でも国際取引の保護対象とされている。2017年に開催されたCMS第12回締約国会議(COP12)では、ライオン、チーター等の保護プログラムをCITESと共同で実施するアフリカ肉食動物イニシアティブが起ち上げられ、効果が期待されている。
情報源 | ボン条約(CMS) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | ボン条約(CMS) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生態系 | 気候変動 | 野生生物 | ライオン | 生息地 | ボン条約 | 移動性野生動物 | トラ | CMS |
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