アメリカのスタンフォード大学の科学者らは、世界の平均気温上昇を2℃より十分低く抑えるというパリ協定の中心的目標が達成できたとしても、極端気象の発生頻度は増加するという研究結果を発表した。これによると、パリ協定の目標を達成しても、熱波の発生頻度は欧州の50%、東アジアの25%以上で5倍に、大雨は北米、欧州、東アジアの35%で3倍になり、北米、欧州、東アジア、熱帯地域の約90%で、記録的な高温、降雨、乾燥のリスクが著しく高まるという。ミュンヘン再保険会社の報告では、主に気候変動に関連する自然災害で2017年に3300億ドルという記録的な損失が発生した。こうした中、気候変動リスク保険を促進する国際的イニシアティブ(InsuResilience Partnership)は、2020年までに気候変動に脆弱な世界の4億人に保険サービスを提供すると、2017年のCOP23期間中に強化されている。世界の最も脆弱な人々にこうした有益な保険を多く提供することが急務であることを今回の研究は明らかにしているという。
情報源 | 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | 気候変動枠組条約 | UNFCCC | 熱波 | 気温上昇 | 極端気象 | 大雨 | パリ協定 | スタンフォード大学 |
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