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 アメリカの科学者ら、年間海面上昇率は2100年までに3倍以上になる可能性があると報告

発表日:2018.02.13


  国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、アメリカのコロラド大学等の科学者らが観測衛星による25年間の情報を基に海面上昇について分析した研究結果を紹介した。気候変動は、極地での氷の急速な融解、及び温室効果ガス濃度の増加に伴う海水膨張を通じて海面を上昇させる。今回の研究結果によると、1993年以降の海面上昇(7センチ)の半分は氷床の融解が原因で、氷床融解による海面上昇は世界的に加速しているという。現在の海面上昇率は年間約3ミリだが、2100年には3倍以上になり海面が65センチ上昇する可能性があると研究者らは警告している。この数値は、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が2014年に示した予想値と概ね一致しており、沿岸都市やフィジー等の小島嶼国は深刻な影響を受ける恐れがある。UNFCCCは、気温と海面の上昇加速を食い止めるにはパリ協定の迅速な実施が極めて重要であり、温室効果ガスを早急に削減する必要があると指摘。パリ協定の目標達成を支援するため、協定実施の進捗を監視・促進する「タラノア対話」も設定された。

情報源 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | 気候変動枠組条約 | 海面上昇 | UNFCCC | 氷床 | 観測衛星 | パリ協定
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