フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)は、世界食料デーの10月16日、国内の小中学校、高校、医療センター、老人ホーム等の850以上の施設の食品廃棄データを分析した結果を公表した。これらの施設では合わせて年間34万億食が提供されている。1人1食当たりの平均廃棄量は施設の種類によって異なり、最も多かったのは保健施設(病院、老人施設)の170グラム、少なかったのは自主管理型調理場の100グラムだった。廃棄食品の種類では、最も多いのは付け合わせ類(野菜、穀物、豆等)で34%、次いで魚や肉(23%)であった。配食方法としては、利用者のニーズに対応しやすく、料理を翌日に再利用することもできる施設内の調理場の方が、集中的な給食センターより効果的だとしている。ADEMEは2016~2018年に1000以上の小中学校を対象に食品ロス削減の診断と支援策を実施している。結果として対象校の食品ロスは平均で約20%減少、対策費用1ユーロ当たりの廃棄削減による費用節約は平均2ユーロになったという。