アメリカエネルギー省(DOE)は、地熱エネルギーの活用方法を分析した報告書を公表した。これによると、地熱エネルギーは、国内各地に眠っており、再生可能で信頼・柔軟性が高く、電源構成の多様化にもつながるなど大きな可能性を秘めているが、普及への障壁もまだ存在する。しかし、規制や許認可を簡素化して迅速な資源開発を行うことで、2050年までに地熱発電容量を倍増することが可能である。さらに、迅速な資源開発と技術の向上が共に進めば、地熱発電容量は2050年までに現在の26倍以上の60ギガワットに達し、国内発電量全体の8.5%を賄えると見込まれる。また、技術が向上すれば、地熱を利用した地域暖房設備(4500万世帯分)や、地熱ヒートポンプによる冷暖房(2800万世帯分)の導入が可能になって地熱の用途は一層広がる。報告書は、地熱エネルギーの普及拡大は、経済成長や大気質の改善、CO2排出削減にも寄与すると分析しており、併せて、産官学を含む関係者に向け、同エネルギーの開発と活用を推進するための行動指針も提示している。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) ニュース 「ジオビジョン:地下熱の活用」報告書 概要編(PDF) |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | アメリカエネルギー省 | 冷暖房 | 地熱発電 | 地熱エネルギー | 資源開発 | CO2排出削減 | 暖房設備 | 地熱ヒートポンプ |
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