国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、世界地熱連合(GGA)の加盟国が、地熱エネルギーの展開規模を拡大するための世界的な取り組みを強化することに合意したと発表した。同機関とエルサルバドル政府のレンパ川水力発電委員会(CEL)が主催し、国際地熱協会(IGA)と共同で開催された今回のGGAの第2回ハイレベル会議において、2030年までに地熱発電の設備容量を5倍、地熱暖房を3倍に増やすという目標達成に向けた、各国の協力継続が宣言された。GGAは49の加盟国、多国籍機関、国際金融機関、学術機関、研究機関などで構成され、構成員は年々増加している。エルサルバドルでは地熱エネルギーが国の消費の25%を占め、2件の拡張プロジェクトが進行中である。2021年、地熱発電容量は世界全体で1.6GWと例外的に増加したが、世界のエネルギーミックスに占める割合はまだ比較的低く、地熱の実現可能性や恩恵に関する認知度の低さなどの課題を解決するためには、利害関係者間の国際協力が必要である。