フィンランド環境研究所(SYKE)は、海洋中の生分解性バイオマスプラスチックの分解過程の実験結果を報告した。SYKEにプラスチック製造3社が協力し、バルト海にサンプルを沈め6ヶ月後と1年後の分解度を測定した。サンプルは、生分解性バイオマスプラスチック(ポリラクチド(PLA)、ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)、アセチルセルロース)素材のフィルム、ポリエチレンフィルム、参加企業の生分解性フィルムBioska、他の参加2社の実用化前素材(繊維質と木質のバイオポリマー)である。PHA、Bioska、実用化前素材の一部は6ヶ月で完全に分解し、アセチルセルロースは1年でほとんど分解した。PLAとポリエチレンはまったく分解しなかった。生分解性やバイオマス由来のプラスチックすべてが容易に分解するわけではなく、従来製品と同様に廃棄せずリサイクルすべきものもある。一方、速やかに分解した植物又は細菌起源のポリマーの使用を重視する必要があるという。
情報源 | フィンランド環境研究所(SYKE) プレスリリース |
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国・地域 | フィンランド |
機関 | フィンランド環境研究所(SYKE) |
分野 | ごみ・リサイクル 水・土壌環境 |
キーワード | リサイクル | バイオマス | 生分解性 | バルト海 | フィンランド環境研究所 | 生分解性バイオマスプラスチック | プラスチック製造 | 生分解性フィルムBioska |
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