フィンランド環境研究所(SYKE)の研究によると、マイクロプラスチックは、湖も含めて調査を行ったすべての水域、魚類、二枚貝、底生動物内から検出された。水をろ過して餌をとるムラサキイガイ(ムール貝)から最も多くのマイクロプラスチックが見つかり、生息地、餌の生物、摂食方法による影響の差が確認された。魚類におけるマイクロプラスチックの量は、地域的にも魚種間でも大きな違いが見られ、外洋のバルト海のニシン等からはごく少量しか検出されなかったが、フィンランド沿岸域に生息する魚からは大量に見つかった。また、サイズの小さいマイクロプラスチックほど、検出頻度は高くなることがわかった。環境中で多く見つかったマイクロプラスチックの種類(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET))は、一般に広く使用されているプラスチックの種類と一致していた他、粒子よりも繊維の方が多く検出される傾向が見られた。