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 ドイツ連邦政府、微量汚染物質の対策に向けて物質の危険性評価を開始

発表日:2019.12.05


  ドイツ連邦環境省(BMU)は、ドイツ国内の水域を微量汚染物質から保護する対策に着手するため、初の専門家審議会を開催した。審議会は個々の物質の危険性を、先にBMUのステークホルダー会議で策定された評価基準に沿って定期的に評価する。影響が大きいと評価された物質については、発生原因となる製品の生産者らによる円卓会議において削減戦略が検討される。最初の円卓会議はX線造影剤に関して、2019年12月16日に開催される予定である。X線造影剤は人体に吸収されずそのまま排泄される。下水処理施設でも除去されずに水域に流出し、長期間残留して水生動植物や飲料水の生産に影響を与えている。円卓会議では、高価な技術を使用して造影剤を除去する必要がないよう、水域流出を回避するために、製品選択時や生産時、使用時・使用後の対策を策定する。ステークホルダー会議は、こうした微量でも悪影響のある汚染物質に対する戦略策定のためBMUが開催した。専門家審議会の設置もステークホルダー会議で合意された対策の一つである。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 健康・化学物質
キーワード ドイツ | ドイツ連邦環境省 | 汚染物質 | 水域 | 水生動植物 | 微量汚染物質 | X線造影剤 | 下水処理施設
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