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 中国科学院、PM2.5の監視範囲を拡大し、大気汚染の状況把握に貢献と報告

発表日:2020.06.23


  中国科学院(CAS)は、測定された湿度と視程のデータから粒子状物質、特にPM2.5の濃度を求める方法を改良した。粒子状物質を測定する観測所の数は増加しているものの主に都市部に設置されており、多くの観測所では観測期間が非常に限られている。大気中の相対湿度が高い場合、視程は乾燥した粒子だけでなく粒子に凝縮した水の影響も受けることから、届く光が減衰されて視程が低下する。この仕組みを利用して相対湿度と視程のみを用いて粒子状物質の濃度を推定する方法を開発した。この方法であれば、観測所に依存することなく、多くの場所で利用が可能となる。2019年1月に実施された現地試験では良好な結果が得られたが、相対湿度と視程、粒子状物質の濃度の関係を特徴づけるパラメータは変化する可能性があるため、季節や地域を変えた試験を行って検証を行う予定である。この方法を応用して、人工衛星の光学観測データから、粒子状物質の濃度データを生成することも検討されている。

情報源 中国科学院(CAS)ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 大気環境
キーワード 人工衛星 | 中国科学院 | 粒子状物質 | PM2.5 | 視程 | 相対湿度 | 大気中 | 観測所 | 現地試験 | 光学観測データ
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