中国科学院(CAS)は、中国全土の都市部と郊外の大気汚染を初めて比較し、微小粒子状物質(PM2.5)とオゾンの量が正しく推定されていない可能性があると報告した。研究者たちは、2015~2018年までの期間中に中国環境モニタリングセンター(CNEMC)が構築した都市部の1,171か所と郊外の110か所の観測サイトからの大気質データを調査した。都市部は全土のわずか2%の面積でしかないため、CNEMCの観測網から得られる都市部の比率が支配的な大気質データでは中国の広い範囲において冬季のPM2.5を過大評価している一方、冬季のオゾンを過小評価している可能性がある。このため、CNEMCのモニタリングデータを評価に使用する場合は、都市部以外の観測サイトをより多く構築する必要がある。研究者たちは、中国の大気汚染の影響をより正確に推定するために、今後、解析モデルを改良する予定である。
情報源 | 中国科学院(CAS)ニュース |
---|---|
国・地域 | 中国 |
機関 | 中国科学院(CAS) |
分野 | 健康・化学物質 大気環境 環境総合 |
キーワード | 大気汚染 | オゾン | 中国科学院 | 微小粒子状物質 | PM2.5 | モニタリングデータ | 大気質データ | 解析モデル | 中国環境モニタリングセンター | 観測サイト |
関連ニュース |
|