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 国立科学財団、海水からクリーンな水素燃料を生成する概念実証を紹介

発表日:2020.10.06


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、風力や太陽エネルギーを利用して海水からクリーンな水素燃料を製造する新しい概念実証が進められている。水素を持続可能に生成するためには、再生可能エネルギーを使用し、有効利用されていない海水から電気分解で水素を製造することが必要となる。これまで水素の製造に海水が使われていなかった理由は、水を電解槽に送る前に脱塩しないと海水中の塩化物イオンが有毒な塩素ガスに変わり、装置を劣化させ、環境に漏れ出してしまうが、前工程に脱塩プロセスを加えるとコストが高くなるためである。このため研究者たちは、電解層で一般的に使われているイオン交換膜の代わりに水を浄化するために開発された逆浸透膜を組み込むことで、脱塩できることを示した。持続可能な水素を製造する能力を保有することができれば、米国の水素経済の発展に大きく貢献することになる。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 環境総合
キーワード 再生可能エネルギー | 海水 | 太陽エネルギー | 塩化物イオン | 水素経済 | 国立科学財団 | 水素燃料 | イオン交換膜 | 風力 | 塩素ガス
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