イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、英国政府が固形尿素肥料からのアンモニア排出量削減に関する協議を開始したことを明らかにした。英国のアンモニア排出の87%は農業から排出されており、人の健康だけでなく、生物の生息地や河川等にも有害である。政府は2020年までにアンモニア排出量を2005年比で8%削減し、2030年までに16%削減すると約束している。同肥料への対策を講じることで次の汚染を抑制することができる。1)アンモニアが他の汚染物質と反応して有害な粒子状物質(PM2.5)を形成する。2)泥炭地に堆積した窒素によって土壌中の窒素量が過剰となり、特定の植物種の成長を阻害する。3)土壌からの窒素の浸出で水質を悪化させ、動植物へ害を与える。同協議では費用対効果の高い3つのオプション(同肥料の全面禁止、同肥料の安定化、同肥料の使用期間の制限)を提示している。アンモニア排出量削減の取り組みは、2019年1月に導入されたクリーンエア戦略の一部となる。
情報源 | イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra) |
分野 | 健康・化学物質 自然環境 大気環境 水・土壌環境 |
キーワード | 生物 | 粒子状物質 | 汚染物質 | 汚染 | イギリス環境・食糧・農村地域省 | 泥炭地 | アンモニア排出量 | 固形尿素肥料 | 窒素量 | クリーンエア戦略 |
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