イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、大気質を改善し国民の健康を守る、野心的な新大気浄化戦略を公表した。イギリスでは大気汚染は癌、肥満、心疾患に次ぐ重大な健康リスクとなっている。このため新戦略の各種施策により、大気汚染の社会的費用を2020年までに年間17億ポンド削減、2030年からは年間53億ポンド削減するという。粒子状物質(PM)についてはWHO基準に沿った高い長期的目標を設定する。同国はディーゼル車とガソリン車の新車販売を2040年に終了することを既に公表し、車の排ガス対策では欧州諸国の中でも先進的な取組を進めている。しかし大気汚染の発生源は多様であるため、新戦略は政府・産業・社会全体で取組む施策を打ち出している。具体的には、家庭用暖房器具の燃焼によるPM排出の削減(2022年には最もクリーンなストーブのみの販売を許可する等)、既に実施されている農業部門のアンモニア排出削減(低排出の農業技術の義務付け等)のほか、排出削減に向けた農家や研究者等への財政支援、技術革新への投資促進等が盛り込まれている。
情報源 | イギリス環境・食糧・農村地域省 (Defra) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス環境・食糧・農村地域省 (Defra) |
分野 | 健康・化学物質 大気環境 環境総合 |
キーワード | 大気汚染 | イギリス | 粒子状物質 | 健康リスク | イギリス環境・食糧・農村地域省 | 大気質 | 新大気浄化戦略 | 排ガス対策 | PM排出 | アンモニア排出削減 |
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