国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、100年に1回の規模の洪水が、2030~2050年には9年に1回の発生頻度になり、2080~2100年には1年に1回の発生頻度になることが明らかになった。2012年10月にニューヨーク州にかつてない規模の洪水をもたらしたスーパーストーム「サンディ」は、500年に1回の規模の大洪水であったが、今世紀半ばまでには143年に1回となり、今世紀末までには4年に1回の発生頻度となる予想である。海面上昇によって波の破壊力は大きくなり、浸食や沿岸インフラの破壊などで、洪水の危険につながる可能性は増大する。同研究は、ニューヨーク州のジャマイカ湾を囲む地域の被害に特化したものではあるが、他の地域の洪水が今世紀末までにどのようになるかを再現することもでき、リスクを軽減し、影響を受ける地域や資産を最善の形で保護することに役立つ。