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 国立科学財団、北極が急速な温暖化で新しい気候状態に移行しつつあると報告

発表日:2020.09.21


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、北極圏の気象パターンは年々変化しているが、年ごとの変動が過去の変動の範囲を超えて暖かくなっていることが明らかになった。論文を執筆した研究者は、「この変化の速さは驚くべきもので、もはや来年何が起こるかわからないほど急激な変化が起きており、北極圏はすでに数十年前とは全く異なる気候に突入している」と語った。北極海の海氷はここ数十年で大きく融けてしまったため、例年より寒い年となっても、もはや20世紀半ばまでの夏の海氷の量よりも少なくなっていることを明らかにした。何百もの詳細なコンピューターシミュレーションと北極圏の気候観測データから、自然に発生する変動の大きさを定義し、「古い北極」の気候の境界線を超えて人為的な温暖化により新しい気候状態へと移行する時期を特定した。同研究結果は、「Nature Climate Change」誌に掲載された。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 北極圏 | 海氷 | 温暖化 | 国立科学財団 | 気象パターン | Nature Climate Change | 気候観測データ | 古い北極 | 気候状態 | コンピューターシミュレーション
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