国連環境計画(UNEP)を含む国際機関で構成する「森林に関する協調パートナーシップ(CPF)」は、第16回国連森林フォーラムに合わせて発表した共同声明の中で、森林破壊の影響と、それを食い止めるために必要な機会や行動について概説した。また、CPFは、森林破壊に対する官民のコミットメントが達成されている一方で、行動自体が遅れており、目標を達成するためには加速が必要であると説明した。森林破壊と森林劣化は憂慮すべき速度で続いており、森林破壊や関連する土地利用活動は、世界の温室効果ガス排出量の11%を占めるため、森林破壊を食い止めることは、気候、自然、不平等、健康といった4つの世界的な危機に立ち向かうために不可欠である。同声明は、2021年6月5日の世界環境デーに予定されている「国連生態系回復の10年」の開始や、今年後半に開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に向けて、森林保護に関する機運を高めることを目的としている。