国連環境計画(UNEP)は、2021年6月5日の「世界環境デー」を皮切りに「国連生態系回復の10年」が正式に始まることに伴い、過去にUNEPのウェブサイトに掲載した「回復」に関連する最も人気のあった記事を振り返った。2020年にアメリカ西部を襲った記録的な山火事は、地球温暖化と生態系の衰退による危険性を示すと同時に、森林や景観の回復によって壊滅的な火災の脅威を軽減できることを示している。UNEPの気候自然ユニットの責任者は、森林の炭素貯蔵量を回復・拡大するなど、気候変動に対処するものは全て、山火事のリスクを軽減するのに役立つと述べており、大規模な森林の保全と再生は、山火事に対して効果的な対策となりうる。手つかず森林は時間経過とともに多様性が増し火災の発生リスクが下がるため、劣化した森林を回復することで、森林がより自然な状態に戻るのを早めることができる。