海外ニュース


 中国科学院、集合型風力発電所が気候や環境に与える影響に関する研究を紹介

発表日:2021.09.23


  中国科学院(CAS)は、集合型風力発電所(ウィンドファーム)の建設と運用が地域の気候や環境に与える影響に関する研究を紹介した。風力発電は、環境に優しく持続可能なエネルギー源であると認識されているため、世界中でウィンドファームの規模や数が急速に拡大している。中国は世界の風力発電容量の約35%を開発してきたが、風力発電機の急速な設置が地域の気候や生態系に及ぼす影響は不明であった。同研究において、中国北部の陸上のウィンドファームについて分析した結果、年間風速の減少、気温や地表面温度の上昇、蒸発散量の増加など、調査地域の微気候に影響があったが、植生の成長には悪影響を与えていなかったことが判明した。しかし、ウィンドファームの建設と運用が土壌汚染を引き起こす可能性が示唆された。今後はモニタリングを強化し、ウィンドファームの継続的な拡大が地域の気候や生態系に与える長期的な影響を明らかにする必要がある。

情報源 中国科学院(CAS)ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 地球環境 水・土壌環境 環境総合
キーワード 風力発電 | モニタリング | 中国科学院 | 地表面温度 | ウィンドファーム | 植生 | 中国北部 | 蒸発散量 | 集合型風力発電所 | 風力発電容量
関連ニュース

関連する環境技術