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 国連気候変動枠組条約、鉄道における水素エネルギーの利用について解説

発表日:2021.11.15


  国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、鉄道における水素エネルギーの利用について、同条約のブログで解説した。鉄道は運輸部門の中で最も温室効果ガスの排出量が少ないが、欧州では6,000車両以上のディーゼル列車が走っており、改善の余地が大きい。電化は解決策の一つであるが、大きな設備投資と時間を要し、全てを電化しようとすると排出量目標の達成には間に合わない。一方、脱炭素化の解決策として水素がある。水素を動力源とする列車は、すでにヨーロッパの各地で走行しており、2018年にドイツで発売された水素を動力源とする列車は2万km以上の走行実績がある。しかし、水素はディーゼル燃料の8倍の容積を要し、搭載スペースの問題があることに加え、燃料供給の問題があり、エネルギー部門との連携を必要とする。駅までの道のりに水素による電力を使用するなど、水素の利用を拡大すれば燃料供給の実現性がより高まるが、課題は大きい。それでも、鉄道の脱炭素化には非常に有望であり、全面的な電化のように、実現不可能で画一的なアプローチを避けることができる。

情報源 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)ブログ
国・地域 国際機関
機関 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 水素 | 温室効果ガス | 鉄道 | 運輸部門 | 水素エネルギー | 国連気候変動枠組条約 | 電化 | 脱炭素化 | ディーゼル列車 | 搭載スペース
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