中国科学院(CAS)は、気候解析、衛星、人口データを統合し、2019年のアフリカにおける熱波ホットスポットを定量化した研究の成果を発表した。同研究により、熱波ホットスポットの空間分布が、基準期間(1981~2010年)の赤道域から、同年には温帯の気候帯(北緯30度以上、南緯30度以上)までの範囲に大きく広がり、より多くの都市的集積地域に影響を与えることが判明した。北半球と南半球で極端な熱波にさらされる都市人口の割合は、基準期間ではそれぞれ4%と15%だったが、2019年には36%と57%に上昇した。また気候変動が、大気循環の季節変化と、平年を上回る海面水温の上昇をもたらしたと推測した。地球温暖化の影響により、熱波による自然生態系や人間社会への被害が深刻化することが予想され、近年の熱波パターンの変化の特徴を理解することが重要である。こうした知見はアフリカのような、人口が増加しているものの適応能力が不足し、発展途上で脆弱な地域における人々の健康、エネルギー消費、水の安全保障にとって重要である。
情報源 | 中国科学院(CAS)ニュース |
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国・地域 | 中国 |
機関 | 中国科学院(CAS) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 生態系 | 衛星 | 中国科学院 | アフリカ | 熱波 | ホットスポット | 温帯 | 気候解析 | 人口データ | 熱波ホットスポット |
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