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 世界資源研究所、ウクライナ危機がもたらす食糧問題について解説

発表日:2022.04.01


  世界資源研究所(WRI)は、ウクライナ危機がもたらす新たな食糧問題について解説した。ロシアのウクライナ侵攻によりすでに数百万人が家を追われているが、戦闘が続けば世界中のより多くの人々が飢餓の危険にさらされる可能性がある。ロシアとウクライナを合わせると、世界で取引される食料カロリーの約12%を生産し、世界の小麦輸出の29%、トウモロコシ輸出の19%、ヒマワリ油輸出の78%を占めている。さらにロシアに対する経済制裁とロシアによる対抗措置などにより、食糧価格の高騰は記録的となり、影響が大きい国では社会不安を引き起こす可能性がある。同研究所は、森林破壊を伴う食糧の増産やバイオエネルギーの使用、また石油価格の上昇を緩和するためのバイオ燃料への転換は、気候目標の達成を妨げ、食糧難を悪化させる可能性があるとし、食糧の損失と廃棄の削減、より持続可能な食生活への移行など、気候変動を抑制しながら食料安全保障を向上させる方法を提案した。

情報源 世界資源研究所(WRI)ニュース
国・地域 国際機関
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 環境総合
キーワード 世界資源研究所 | トウモロコシ | 森林破壊 | 小麦 | バイオエネルギー | 食糧問題 | ウクライナ危機 | 飢餓 | ヒマワリ油 | 石油価格
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