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 国際エネルギー機関、世界の天然ガス市場逼迫の長期化を報告

発表日:2022.10.03


  国際エネルギー機関(IEA)は、世界の天然ガス市場において、欧州の液化天然ガス(LNG)需要が減少し、またアジアの成長が停滞しても、逼迫した状況は2023年まで継続するとの報告書を発表した。ロシアによるウクライナ侵攻と欧州への天然ガス供給量の急激な減少は国際価格の新高値更新、貿易の流れの混乱を招き、欧州だけでなく新興国や途上国の経済に大きな損害を与えている。欧州連合(EU)は供給の多様化、最低限備蓄の義務化、省エネ対策などの措置を講じており、日本と韓国は発電用の輸入LNGへの依存度を減らす政策や、LNG供給が途絶えた場合の緊急時対応策を策定している。しかし2022年、EUのLNG輸入量は600億立方メートル以上増加すると予測され、中国のLNG輸入量は2023年に増加する可能性がある。同機関は2022年11月1日からロシアからの供給が完全に停止した場合のEUのガス市場の耐久性を分析し、暖房シーズン終了まで備蓄量の減少を最小限に抑える必要性と、ガスの節約対策の重要性を指摘した。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 天然ガス | 国際エネルギー機関 | アジア | 暖房 | 液化天然ガス | 省エネ対策 | ウクライナ危機 | 天然ガス供給量 | 備蓄
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