韓国環境部(MOE)は、韓国動物協会およびアライグマを飼育している11の動物カフェと、「アライグマ登録パイロットプログラム」に関する覚書に署名した。同覚書は、生態系を脅かす外来種であるアライグマを安全かつ健全に保護・管理するために、官民が連携して取り組むことを骨子とするものである。同プログラムでは、飼育されている野生動物が逃げた際の生物多様性への悪影響を回避するため、28匹のアライグマにマイクロチップを埋め込んで放棄や遺失を防止し、動物カフェのオーナーに飼育しているアライグマの登録を求める。アライグマは生態系に放置されると他の在来種と競合する可能性が高く、人獣共通感染症を引き起こす可能性もあり、2020年5月に「潜在的危険種」に指定された。同部は国内の生態系を維持しながら、放棄された野生動物の安全を確保するため2か所の保護施設を建設し、放棄された野生動物の一時保護制度を運用して、外来動物に対する国民の認識を高めるためのキャンペーンを実施する予定である。