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 欧州委員会、欧州の外来種データを統合する初の情報ネットワークを構築

発表日:2012.09.14


  欧州委員会の共同研究センター(JRC)は、欧州の外来種に関する各種データを統合した初の情報提供サービス「欧州外来種情報ネットワーク」(EASIN)を立ち上げた。現在、欧州で確認された外来種は1万6000種を超える。このうちの10~15%は、侵入先で分布域を拡大し、生態系や生物多様性、人々の健康、農業等にダメージを与える侵略的外来種とされており、その経済的影響は年間約120億ユーロに上るという。この対策推進に向けた重要なステップとして、EASINでは、40以上の既存データベースや科学文献をもとに欧州の外来種すべてのデータを編集・統合し、その分布域(陸、海、淡水)や生物学的分類、侵入経路といった観点で検索できるようにした。この情報はオンラインで無料提供され、地球規模生物多様性情報機構(GBIF)等の情報源にもリンクしている。欧州委員会では、2020年までのEU生物多様性戦略の主要6目標の1つとして侵略的外来種対策を掲げ、現在、この分野の法律強化に向けた具体案を作成中である。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 自然環境
キーワード 外来種 | 生物多様性 | 生態系 | 欧州委員会 | JRC | データベース | ネットワーク | 生物多様性戦略 | 侵略的外来種 | EASIN
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