アイスランド環境・天然資源省は、同国のコンサルティング会社と法律事務所が、ケニアの企業と共同で、紅茶の乾燥に地熱を活用するプロジェクトを計画したと公表した。紅茶の生産はケニアでは非常に重要な産業である。2002年、ケニアでは茶などを乾燥させるために推定15万5千トンの木材が燃やされたが、1トンの木材が燃やされるごとに、約1.8トンのCO2が排出される。こうして同年、推定30万トンのCO2が大気中に放出されたが、木材を燃やす代わりに地熱を利用すれば、大量のCO2排出を回避できる。同国の両社は、開発途上国における地熱をはじめとする持続可能なエネルギープロジェクトにおいて、豊富な経験と実績を有している。同プロジェクトの資金提供を契約した同国外務省の持続可能な開発目標(SDGs)パートナーシップ基金は、途上国で共同事業を立ち上げ、SDGsに向けて努力する同国の民間企業を支援するものである。