アメリカ国立科学財団(NSF)が資金提供した研究により、金属有機構造体(MOF)という素材が、ポリエステルベースのプラスチックを分解してテレフタル酸を作るための、安定した選択的触媒として機能することが実証された。テレフタル酸はプラスチック製造に使用する化学物質である。ペットボトルの製造にMOF触媒を使用する場合、他に必要なものはプラスチックの破片と水素のみで、有毒な有機溶媒を必要としない。また、MOF触媒は非常に選択性が高く堅固であり、ペットボトルの色やキャップに使われているプラスチックの違いは触媒の効率に影響を与えない。MOFは何年も前から神経剤の分解に使用されていて、反応やメカニズムが異なるとはいえ、研究チームはMOFがプラスチックも分解できると考えた。同研究は、プラスチック廃棄物に関連する長年の課題の解決に役立ち、MOFの新しい分野と用途を切り開くものである。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF)ニュース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | ごみ・リサイクル |
キーワード | ペットボトル | アメリカ国立科学財団 | 触媒 | プラスチック | ポリエステル | テレフタル酸 | 金属有機構造体 | プラスチック廃棄物 | MOF |
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