世界気象機関(WMO)は、ブータンの国立水文気象センター(NCHM)およびアジア・アフリカ地域のマルチハザード早期警戒システム(RIMES)の支援を受けて、同国における気候サービスの提供能力および気候変動の影響を受けやすい部門の支援強化を目指すプロジェクトを実施した。韓国気象庁より資金提供を受けて実施された2年間の同プロジェクトでは、気候サービス情報システム(CSIS)が提供され、また、ブータンの気象・水文サービスが気候情報製品を効率的に作成、伝達、適用できるようにするための、気候サービス・ツールキットが展開された。同ツールキットの展開はWMOにとって最初の事例であり、世界的な展開と運用に関する同機関の戦略において、重要なマイルストーンとなる。今後は、気候サービスのモニタリングと評価、観測網とデータベースシステムの改善、人材能力の強化、気候予測などに関する研究の推進など、プロジェクトを持続させていくことが重要であり、地域レベル、世界レベルでの協力を促進するのに役立つことが期待される。