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 ドイツ連邦環境庁、運輸部門の環境影響に関する小冊子を公表

発表日:2010.03.25


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、運輸部門の環境影響に関するデータ集「交通データ」を公表した。これは、道路や鉄道、航空、水運の現状に関して、表やグラフ、事例などを用いて分かりやすくまとめたもので、運輸部門が土壌や大気、水に与える影響を主に取り上げている。冊子では、騒音及び汚染物質に関するデータを重点的に掲載。現在、国民の半数以上が道路騒音に、3分の1が航空騒音、5分の1が鉄道騒音による被害を受けており、また、汚染物質に関しては、乗用車やトラックによるSO2やNOxの排出量は減少したものの、粒子状物質による健康被害が問題となっている。また、運輸部門が国内のCO2排出量の約20%を占めている点も課題とされる。さらに、農産物の長距離輸送に伴うエネルギー代やCO2排出量等に関するデータが公表された。UBAのフラスバルト長官は、「持続可能な運輸システムを確立するためには、多くの対策が必要であり、正確な情報が欠かせない。このデータ集は、それに応えるものだ」と高く評価している。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 地球環境
キーワード CO2 | NOx | SO2 | 大気汚染 | ドイツ連邦環境庁 | UBA | 騒音 | 粒子状物質 | 交通 | 運輸部門
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