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 欧州委員会、花粉媒介者のための新たな取り組みを発表

発表日:2023.01.24


  欧州委員会(EC)は、欧州における野生の受粉昆虫の減少に対処するため、2018年に発足した「EU花粉媒介者イニシアティブ」を改訂した「花粉媒介者のための新たな取り決め」を発表した。現在、欧州連合(EU)でハチ、チョウなどの3種に1種が消滅している中、同取り決めみでは、2030年までに花粉媒介者の減少を逆転させるため、EUと加盟国が取るべき行動を定めている。花粉媒介者は健全な生態系に不可欠であり、花粉媒介者の減少は植物種の減少、それに依存する生物の減少につながり、生態系、社会、経済に深刻な影響を与える。同取り決めのもと、ECは絶滅の危機に瀕している花粉媒介生物の保全計画をまとめ、加盟国が保護すべき花粉媒介者を特定し、加盟国と共同で生態学的回廊ネットワークの青写真を作成するほか、花粉媒介者の損失を招く主要因である農薬の使用による影響の緩和、気候変動、侵略的外来種、光害などの脅威が花粉媒介者に与える影響への対処などを実施する。

情報源 欧州委員会(EC) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会(EC)
分野 自然環境
キーワード 生態系 | 気候変動 | 欧州委員会 | 農薬 | 侵略的外来種 | チョウ | 受粉昆虫 | ハチ | 花粉媒介者 | 生態学的回廊ネットワーク
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