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 欧州委員会、EU生物多様性戦略の中期レビューを公表

発表日:2015.10.02


  欧州委員会は、EU生物多様性戦略の進捗を評価し、多くの分野で前進はしているが、加盟国はさらなる努力をする必要があると報告した。EU生物多様性戦略は2020年までに生物多様性の減少を食い止めるとことを目標に2011年に採択されたもので、優先課題として、鳥類・生息地両指令の完全実施、生態系とそのサービスの維持・回復、持続可能な農林漁業、侵略的外来種の抑制策強化、世界の生物多様性保全への貢献、を定めた。中期のレビューとなる今回の報告では、現在、EUの重要自然生息地のうち望ましい状態にあるのは4分の1に届かず、多くの生物が絶滅の危機に瀕しているとして、EU加盟国が鳥類・生息地両指令の実施をさらに強化すること、また生物多様性保全を農林漁業、地域開発、貿易などの政策に効果的に組み込むこと、自然資本の重要性は、保護地域内だけでなく欧州の陸・海全体にわたって認識されるべきことなどを指摘した。欧州委員会のカルメヌ・ヴェッラ環境・海事・漁業担当委員は、「生物多様性を失うことは、我々の生命維持システムを失うこと」として、2020年目標へ取組強化を訴えた。

情報源 欧州委員会 プレスリリース 欧州委員会 2020年への生物多様性戦略 欧州委員会 2020年への生物多様性戦略の概要(冊子)(PDF)
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 生態系 | 欧州委員会 | 戦略 | 生息地 | 自然資本 | 鳥類 | 農林漁業 | 保護地域 | 侵略的外来種
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