持続可能な消費生産センター(CSCP)は、同センターがコーディネーターと議長を務め、2019年から2022年まで実施した、ドイツの卸売・小売業における食品廃棄物削減のための対話フォーラムの最終報告書を発表した。食品部門の卸売・小売業の23企業が参加する同フォーラムでは、2030年までにサプライチェーンにおける食品廃棄物を大幅に削減するという同国政府の目標を支援するため、食品廃棄物の削減のマッピング、2030年までの関連目標の設定、実施とモニタリングのためのフォーマットの開発を実施し、目標合意書の形でこれらを合意した。同フォーラム参加企業は、各企業内で88、サプライヤー関連で62、食品の再分配の改善で52の対策を実施し、参加者たちは最終的に、食品ロスの削減に関するSDG12.3の支援に向けた対策を約束する目標合意書を作成した。ただし対策の影響、可能性評価などに関して、個々の企業だけでなく部門にも限界があり、フードサプライチェーン全体で一貫した政策の枠組みと包括的な交流が必要である。